We are fair enough.

fair enoughとは、英語で他者との意見が異なった際に、相手の意見を聞いた上で賛同する意を込め使う言葉です。私達はその言葉通り”十分な公平さ”と”対話”をコンセプトに掲げています。


 

 この世界には様々な要素が混在しています。同時多発的に発現するものもあれば、衰退し消えゆくものもあります。それらが互いに干渉し合うこともあるでしょう。この様に、何かが存在する中では自然と評価が生まれていき、肯定的・否定的・中立的・楽観的・悲観的etc...などの流れとなって無限に広がります。この過程で生まれるのが、一方的な評価の押し付け合いです。これによって、均衡は崩されてきました。

私達の提案は、発現した要素を目の前に優劣つけるも良し。そもそも評価するべきでは無いと反論するも良し。みんな違ってみんな良いが、自分の信条としては良しとしないも良し。この様に起こりうる全てを許容するというものです。全ての事柄には多種多様な成り立ちがあります。これらは膨大な認識外で乱立しつつ進行していることである為、全ての把握は困難です。そしてそれらを評価をするものは個人の常識であり、個々固有の発現方法を経たもの。つまり自分の認識外のものには対応していない判断基準なのです。それらをまず認識し理解することで、物事が少しでもプラスに働くことがあるのではないでしょうか。この様な考えの元で表現していく事こそが、私たちの提案する"対話"というアプローチであり、"十分な公平さ"への軌跡なのです。

これらのアウトプットとして、公平の意は姿形・色や素材感の異なる生地をつなぎ合わせ、一つの平たい生地にするパッチワークなどで表現しています。故にパッチワークはfair enoughにとって重要なキーワードです。

また、作品にはどこか自然を感じさせるようなアウトプットを心がけています。文明と生き、”人工”に埋もれゆく私達ですが、常に自然の恩恵を受け続けています。この要素は、本能的に訴えかけてくる強い要素であり、絶対的な安らぎです。その為、自然由来の”グラフィック的な非対称の美しさ”や、フリンジ加工をはじめとした”自然の揺らぎ”の様な温かみのある表現を模索しています。

素材のアプローチとしては、コンセプトに沿ったもの中で素材自体の表現が面白いものを選ぶことで、表現の可能性を提案しています。またサステナブルな素材を使用することで、マイクロプラスチック問題などの身近なものを始めとした環境問題への問題提起や対策にも挑戦しています。

 これらが私達の作品全てに通ずる本質的な考えです。この記事を通して私達の事を少しでも知っていただけたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 CD,MAHANA

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